![]() 冒頭陳述で組織的不正言及せず 2005/02/24 「厳しい検挙実績のノルマに追い立てられた」―。二十四日、神戸地裁で開かれた兵庫県警自動車警ら隊(自ら隊)の隊員による捜査書類ねつ造事件の初公判。検察側は、起訴事実を全面的に認めた元巡査部長(44)の犯行動機を、こう指摘した。しかし、自ら隊内で偽造が横行した背景には一切、触れず、個人の犯罪の言及にとどまった。 虚偽有印公文書作成・同行使などの罪に問われたのは、田中慎一被告。 スーツ姿で法廷に現れた同被告は傍聴席には目もくれず、被告人席に座った。罪状認否では、真正面を向いて「すべて私のした行いです」などときっぱり答え、自身の罪を認めた。 書類送検された十三人の中で唯一、起訴された同被告。中心的に不正処理にかかわったことなどが理由だった。検察側は、検挙実績を上げるための厳しいノルマや同僚への競争意識が、同被告をねつ造に駆り立てたと指摘した。 その上で、二〇〇一年ごろから、捜査書類の仮装を考えるようになったとし、義兄や別事件の被害者の名前などを書き込んでいたという。 自ら隊の捜査書類ねつ造事件は、十年以上前から不正が繰り返されていたとされ、県警の内部調査でも自ら隊の内部報告用書類のねつ造に百三十人以上が関与していたことが判明。組織的な問題が取りざたされたが、検察側の冒頭陳述は、同被告の犯罪行為に限定する内容だった。 ・特集「県警捜査書類ねつ造」 [ 閉じる ]
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