![]() ES細胞分配へ 京大、再生研運営委を発足 2003/10/23 血管や臓器などになる可能性を秘めたヒトの(胚(はい))性幹細胞(ES細胞)の作成を国内で唯一認められている京都大再生医科学研究所(再生研)は二十二日、研究者に細胞を分配する手続きを定めるための運営委員会を発足させた。十一月には罰則を含む規則や同意書の書式を決め、年内にも分配が始まる見通し。 分配されたES細胞は、傷んだ臓器や組織を再生させる医療の研究にも活用され、パーキンソン病や糖尿病など多くの病気で新しい治療法の開発が進むことになる。 委員会は仲野徹大阪大教授(幹細胞学)を委員長に、透明性を確保するため学外の研究者五人を含む十人で構成。 研究者は所属する機関の倫理委員会と文部科学省の専門委員会で研究内容の承認を受けた上で申請し、第三者に細胞を譲渡しないなどの条件に同意する必要がある。違反者には使用の中止や細胞の返還を求め、施設名を公表する方針。 これまでに京都大と理化学研究所の発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の研究が組織内の倫理委で承認されている。 再生研では今年五月の一株目以降計三株の細胞が完成。既に五十カ所以上に配分できるだけの凍結細胞があるという。 〈ヒト胚性幹細胞〉多様な細胞に分化、成長する能力を秘めたまま無限に増やすことができ、万能細胞とも呼ばれる。米国で1998年、初めて作成された。日本では京都大が不妊治療で使われなかった受精卵の提供を受け、受精後5―7日の初期胚の一部を培養するなどして今年5月、最初の細胞株を完成させた。再生医療への応用が期待されるが、目的の組織に分化する仕組みはまだ解明されていない。 [ 閉じる ]
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