![]() 再生医療の世界的拠点 神戸医療産業都市 2004/04/11 神戸医療産業都市構想が浮上したのは一九九七年秋。九八年十月には構想懇談会が置かれ、翌九九年八月、産学官でつくる同構想研究会が発足した。
同研究会の会長に就任したのは、元京都大学長の井村裕夫氏(現先端医療振興財団理事長)。国の科学技術政策をリードする総合科学技術会議議員を今年一月まで務め、基本コンセプトづくりに中心的役割を果たした。 その結果、同構想の中核機能に「研究から医療への実用化」「起業化支援」「人材育成」の三点を設定。ポートアイランド2期を取り組みの場とし、その拠点施設となる「先端医療センター」の整備が決まった。 国からも追い風が吹いた。二〇〇〇年二月には「理化学研究所発生・再生科学総合研究センター」の神戸設置が決定。再生医療の基礎分野を担う研究機関としては世界最大で、〇二年四月にオープン。「再生医療は神戸」というイメージを一気に広め、国内外の優れた研究者や企業を呼び込む要因となった。 昨年四月には先端医療センターが開業。医療機器の研究・開発▽医薬品などの臨床研究支援▽再生医療などの臨床応用―の三つをテーマに、研究者や企業などと共同研究を進めている。 さらに「神戸臨床研究情報センター」「神戸大学インキュベーションセンター」などが次々とオープンした。 今年六月には、企業のバイオ研究を後押しする「神戸バイオメディカル創造センター」が完成する予定。医療機器開発の拠点となる「神戸バイオメディカル開発センター(仮称)」の建設も決まっている。 企業進出も加速し、その数は大企業やベンチャー、地元中小など約六十社にのぼる。また、〇一年に国の「都市再生プロジェクト」に選ばれ、昨年四月には構造改革特区で医療分野第一号の「先端医療産業特区」に認定された。 最先端の「知」を神戸に集めて新たな技術や産業を生み出し、高度な医療サービスを市民に提供する。その試みは「国の一大プロジェクトになりつつある」と神戸市の担当者。ただ、構想はまだ第一段階にすぎず、研究成果をより多く臨床現場につなげる仕組みの構築が課題となっている。
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