精神障害者小規模作業所 「第三波の家」開設

2006/03/27


まもなくオープンする「第三波の家」=魚住町錦が丘1

 精神障害者が自立を目指して通う小規模作業所が四月、魚住町錦が丘一で開設される。名称は「第三波の家」。運営するのは、障害がある長男の世話などで自らも神経を病んだ魚住町西岡、伊藤隆さん(40)で、「同じ悩みを持つ人が集まれる場をつくりたい」と意気込んでいる。(大月美佳)

 伊藤さんは、一九九六年に当時二歳の長男が、てんかんの一種、レノックス・ガストー症候群を発症する不幸に見舞われた。翌年、勤めていた商社を辞め、「長男のような子どもを預けられる施設を」と、大久保町大窪に会員制の民間保育施設「大久保駅前保育所」を設立した。長男の将来も考え、二〇〇三年秋にはてんかんや難病の障害者が働ける小規模作業所「波の家」を魚住町錦が丘一に開設。さらに昨年、作業所を拡張し、県内で四番目となるろうあ者向けの小規模作業所「第二波の家」をつくった。

 一方、伊藤さんは長男の付き添いなどで、眠れない日々が続き、睡眠薬に依存するようになったという。現在も精神科に通院中で「精神を病むのは、まじめで几帳面でやさしい人がほとんど。偏見の目で見られがちだが、決して特殊な病気ではない」と話す。

 新しい作業所は五十平方メートルで、木工、紙すきなどの作業に取り組めるほか、お茶を飲みながらテレビ、ゲーム、本などを楽しめる。また月に数回、日帰り旅行やイベントを企画する予定。三月二十九日までは同作業所の見学期間。四月三日に開所する。既に九人が通所を決めており、まだ募集を継続している。伊藤さんは「不安や孤独を感じる人でも安心して集まれる居場所をつくりたい。できるだけ多くの人に来てほしい」と話している。同作業所TEL946・7692


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