無店舗の本屋さん20周年 近隣には自転車で
2004/05/13
自作のシステムで本屋を営む山田さん。開店20年を迎えた=西新町2、ヒントブックス
会員制で無店舗、注文は電子メールなどで受け付ける書店「ヒントブックス」(西新町二)が、創業二十周年を迎えた。「ガリバー旅行記の続編で子どもが読めるものは何」「糸ノコの木工についての本はありますか」―といったお客の相談に乗るサービスを重ね、会員数は開店時の三倍以上になった。
学生時代に図書館学を専攻した山田利行さん(53)が、「書籍の検索サービスをし、お客の相談にも乗る書店を開きたい」との思いから、妻輝子さん(57)とともに自宅を事務所に始めた。
店に在庫はほとんど無い。半年間千八百円の会費で登録した会員から、ファクスやメールで注文を受ける。パソコンを駆使して自作したという書籍検索、受注のシステムを使って、本を取り寄せ。宅配便などで届け、会員は早ければ二、三日、平均一週間で本を入手できるという仕組みだ。
品切れなどで入手困難な本も、「企業秘密」というノウハウで探し出す。
会員は当初の七十人から二百五十人に増えた。ただ、「海外にも会員がいるのに、地元の顧客は少ない」と山田さん。
そこで、開店二十年を機に、事務所から自転車で配達できる地域に住む人や、事務所まで本を取りに来ることのできる人を対象に、会費無しで会員とほぼ同じサービスを提供する「ローカル・サービス」を始めた。
山田さんは「これからも、本との付き合い方を広げる手助けを続けていきたい」と話している。
営業時間は午前九時―午後五時。土日曜、祝日は休み。ヒントブックスTEL078・922・1188
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