|
辛さん「在日ら復興で置き去り」 多文化共生シンポ
2005/09/19 阪神・淡路大震災を機に叫ばれた多文化共生社会がどれだけ根付いたかを検証し、今後の可能性を探るシンポジウム「震災が結ぶ、日・韓・在日の文化の架け橋」が十八日、神戸ハーバーランドの神戸新聞松方ホール・ホワイエで開かれた。在日コリアン三世で人材育成コンサルタントの辛淑玉(シンスゴ)さんが基調講演し、「震災復興で在日の人をはじめ弱者が置いてきぼりにされた。彼らの復興なくして、異文化交流なんてありえない」と訴えた。(石崎勝伸) 同シンポ実行委が主催し、市民ら約六十人が聞き入った。 辛さんは「震災の被害は在日の人が数多く暮らす住宅密集地に集中した。この十年間、民族イベントをやってきた被災地の友人は、周りに仲間たちが戻らないため、もう息が切れたと嘆いている」と報告。「今の韓流ブームは文化のつまみ食い。日本の政治は、足元の在日の文化を捨て去っている」と批判した。 続く討論では、在日三世の朴一(パクイル)・大阪市立大大学院教授が「誰でも嫌いな人、合わない人はいる。そこに国籍は関係ない」と指摘。ジャーナリストの音谷健郎さんは「異文化交流では、現実の問題に気付かないふりをしないことが大切だ」と話した。 [ 閉じる ]
Copyright(C) The Kobe Shimbun All Rights Reserved |