宮城の被災者励まそう 本山南中の手紙に返事
2003/10/28

 七月の宮城県連続地震の被災者を励まそうと、神戸市東灘区田中町、本山南中学校の三年生たちが現地に手紙を送ったところ、被害の大きかった中学校の三年生から返事が届いた。震災の痛みを知る同級生からのエールに対し、宮城の生徒たちは「皆さんが教えてくれたように、協力して頑張る」。本山南中の生徒はさらに合唱などを収録したビデオを宮城に送る予定で、被災地同士の交流が芽生えている。(石崎勝伸)

 本山南中の三年生の大半は小学校の入学直前に震災を経験、揺れの怖さを記憶にとどめる。宮城の地震直後の登校日、百四十四人が「震災の時は全国から応援してもらった。恩返しを」と、さまざまな世代の被災者にあてて手紙を書いた。

 手紙は宮城県を通じ、まとめてコピーされ同県北部の被災各町へ。河南町立河南西中学校では夏休み後、三年生百三人が回覧した。「みんなが希望を持っていれば、きっと復興できる」や「受験を控え、いろいろと思うでしょうが、どうか負けないで」と同じ中学三年生にあてた内容も。

 「周りの大人の慰めの言葉より、はるかに気持ちを通わせることができたようだ」と河南西中の高谷隆夫校長(53)。三年生のほぼ全員が自分から返事の手紙を書いた。

 河南西中には仮設住宅や親類の家から通う生徒もいる。このほど、本山南中にまとめて届いた返事には「地震を思い出すと体が震える。手紙を読んで気が楽になった」などとつづられていた。

 両校は同じ二十六日に文化祭を開催。本山南中では三年生全員が「いつか旅立つ勇気を持って」との気持ちを込め、「旅立ちの時」という歌を合唱、その様子を河南西中に送るためビデオに収めた。河南西中では本山南中からの手紙を展示し、全校生徒や保護者に見てもらった。

 本山南中の生徒会長の松本雅慶君(15)は「少しでも前向きな気持ちになってもらえたら。これからも一緒に頑張りたい」と話している。

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