灘区・高羽の昭和史を本に 長島さんが回想集第4弾
2004/11/11

母校・高羽小学校周辺の思い出をまとめた「高羽レトロ集」を出版した長島さん=灘区八幡町1
 生まれ育った灘区・高羽小学校周辺の歴史を広く知ってもらおうと、同区八幡町一で不動産・輸入業を営む長島孝次さん(71)が回想集「高羽レトロ集」を自費出版した。一九三八年の阪神大水害や四五年の神戸大空襲、同校一帯がロケ地になった映画「新雪」の様子など懐かしく、貴重なエピソードや思い出話を満載している。(渡辺佳映)

 「昭和の語り部」を自任する長島さんは、若いころから周囲が驚くほどの記憶の良さで、卒業後、何十年たっても同級生の顔と名前は一致するという。同校の初代校医を務めた父親が残した学校や地域にまつわる資料も執筆に役立てた。

 回想集は、九三年から二〇〇一年までに神戸や六甲の思い出をつづった三作に続き、四作目。

 今回の「高羽レトロ集」には三十三話を収録。阪神大水害では、自宅の二階から外を見ると、濁流があふれ、道が川のようになっていた様子をつづった。また、同校周辺がロケ地になり、散逸していたフィルムが最近見つかった映画「新雪」に長島さんの兄もエキストラとして出演したエピソードや、現在は住宅地になっている桜ケ丘町周辺が林間学校ができる森だったことなどユーモアを交えながら紹介。戦中、戦後の時代背景と同校周辺の出来事を織り交ぜながら描いている。

 水害、戦争、震災をくぐり抜けた同校の校舎は年内にも取り壊しが始まる。長島さんは二十日に開かれる大同窓会で、記憶に残る数々の思い出を披露するという。

 長島さんは「今、社会の中心を担っている四十、五十代の人たちにぜひ読んでほしい」と話す。

 B6判、六十七ページ。千円。シースペースTEL325・5425

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