5.ニューメディア
(2004/01/10)
ネットで地域を再発見
テレビとほぼ同じ映像情報を発信へ。子どもらの活動を取材する山本さん
=やしろの森公園
カメラが向けられても、子どもらは別段、気にするようすもない。インタビューされると、“よそ行き”の言葉でなく、いつもと変わらない声が飛び交う。
社町のやしろの森公園で、年間通して続けられる里山体験教室。密着取材をするインターネット放送局「はりまてれび」のスタッフ・山本大介さん(29)は教室の一員のように溶け込む。
「最初はカメラを向けると子どもらは緊張した表情でしたが、今では自然な表情が撮れるようになりました」
◇ ◇ ◇
同放送局は、音声付き動画で地域情報を発信している。インターネットの楽しさをPRするため、同町のコンピューター関連会社・マックスブレインコンピューターサービス(勝田憲弘さん経営)によって、昨年四月に設立された。
山本さんのかかわりは、その一カ月後のことだ。予備校時代の友人から、「インターネットで地域に密着した放送局を立ち上げた」と話を聞き、飛び込んだという。
「人とじっくりと付き合える仕事がしたかった。それにカメラをもっていると話し掛けやすいですよね」と山本さん。それまで、兵庫県には縁もゆかりもなかった。全く知らない地域だと、地元の住民らよりも地域の良さがよく見え、理解できることがある。
◇ ◇ ◇
同放送局の設備に要した費用は三百万円ほどという。これまでのテレビ局や有線テレビ(CATV)などに比べると破格の安さ。何よりも、許認可が必要ないため自由度が高い。
勝田さんは「インターネットのブロードバンド(高速大容量通信)化により、テレビ放送とほとんど変わらない映像が提供できるようになった。経費も比較的安く、将来的な可能性は大きい」と力を込める。
今、西脇市な西脇八幡神社、姫路市の商店街、家島町の個人宅―の三カ所の年末年始の様子を伝える番組を“放送”している。アドレスは、
http://www.harima.tv/
地域の魅力をどうとらえ、発信するか。新しいタイプのメディアの挑戦に終わりはない。
(加国 徹)
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