震度6 緊迫の訓練 養父市八鹿町で840人

2006/01/16


倒壊家屋の屋根に穴を開け、被災者に見立てた人形を救出するレスキュー隊員ら=養父市八鹿町伊佐、青渓中学校

 阪神・淡路大震災と台風23号の経験と教訓を風化させず、地域の防災力を高める大規模防災訓練が十五日、養父市八鹿町伊佐地区の青渓中学校などで行われた。市、県、国や地元住民など十八機関・団体の約八百四十人が参加。地震で倒壊した家屋からの救出作業など実践的な訓練を通じ、万一の事態への備えを確認した。(浦田晃之介)

 「1・17を忘れない 地域防災訓練」として県と同市が主催。南但馬を中心に震度6強の大地震が起き、同地区で家屋倒壊や火災が多発している―との想定で行った。

 地震発生直後、市消防本部レスキュー隊員と消防団員、陸上自衛隊員らが現場に到着し、救出作業を開始。倒壊家屋や土砂崩れに巻き込まれた乗用車の中に閉じ込められた人を助け出した。県防災ヘリコプターによる負傷者救助や火災を想定したバケツリレーなどもあった。

 仮設救護所では、けがの程度で患者を選別するトリアージの識別票を被災者に取り付け、救急車とバスで公立八鹿病院に搬送。避難所の同校では炊き出しも行われた。

 訓練後、西村良二但馬県民局長が「緊張感のある訓練となった。さらに防災・減災の備えを進めたい」と講評。梅谷馨市長は「いざというときに何ができるかを一人一人が考えなければならない」と話した。

・特集「伝える 震災11年


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