「幻の五輪」ようやく手に ボブスレー・大賀監督

2006/02/02


壮行会で生徒の激励を受ける大賀康弘さん=25日、高砂市曽根町、県立松陽高校

 トリノ冬季五輪への出場が正式に決まったボブスレー日本代表チーム。男女両方の監督を務める県立松陽高校教諭(高砂市曽根町)の大賀康弘さん(42)=姫路市白浜町=は、選手時代に果たせなかった五輪出場の夢を、ついに監督として実現した。「選手をサポートし、男女とも入賞を目指したい」と意気込む。(スポーツ面参照)

 大賀さんは姫路市出身。大学入学後にボブスレーを始め、現役時代は国際大会で入賞するなどナショナルチームの一員として活躍したが、惜しくも五輪代表入りを逃し、現役を退いた。

 その後、一九九九年に発足した女子代表の初代監督に就任。二〇〇二年のソルトレーク五輪出場を目指して海外遠征を重ね、出場権を得た。しかし、日本オリンピック委員会(JOC)の方針で派遣が見送られ“幻の五輪”となった。

 それから四年。国内外の仲間に励まされ、選手層の強化に力を入れた。今回、出場を決めた兵庫県飾磨郡夢前町出身の長岡千里さん(29)=長野県長野市、ニッシン所属=もその一人。陸上で鍛えた才能を伸ばし、五輪代表にまで育て上げた。

 JOC理事会で五輪参加の正式承認後の二十五日には、勤め先の松陽高校で一、二年生約五百人が集まり壮行会が開かれた。寺尾隆博生徒会長(16)が「戻って来られた時、胸に金メダルがかかっていることを期待しています」とエールを送り、大賀さんは「選手たちに最大限のサポートをして、いい成績を収めたい」と決意を述べていた。

 ところが、その後、出場資格をめぐる国際オリンピック委員会(IOC)からの通知が二転三転し、一時は出場困難との情報も流れた。「気持ちが張り裂けそうだった」と振り返りつつも、「どんなことがあっても選手たちを連れて行く気持ちだった」との思いで待ち続け、一日未明、ついに朗報が届いた。

 大賀さんは「厳しい状況を乗り越えて決まった五輪出場。精いっぱいのことをしてきたい」と本番への決意を語った。

 また、出場決定を受け一日、田村広一高砂市長も「積み重ねてきた努力が報われたと思う。頑張ってください」と激励のメッセージを寄せた。(河尻 悟)


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