伝え続ける震災の記憶 17日前後 東播各地で催し
2005/01/14

 阪神・淡路大震災から十年―。東播各地でも十七日の節目の日を中心に、学校での防災授業などをはじめ、行政の防災訓練や市民による追悼行事や関連イベントなど、さまざまな催しが開かれる。地球規模で災害が相次ぐ中、震災の記憶を伝え続け、あらためて日々の備えへの気持ちを共有していこうと取り組まれる。

◆学校園

 加古川市では十七日、市内の小中学校、幼稚園の大半で追悼式や防災関連の訓練や授業がある。陵南中では、被災地でヒマワリを咲かせる運動を続ける神戸市の加藤いつかさんを招き講演会を開催。山手中では、全犠牲者と同数の紙製の顔を描くなど、全校生が「表現」を通じて追悼する。

 高砂市内の学校園でも十七日前後に防災訓練を実施。高砂小と中筋小では十七日の給食を中止し、おにぎり弁当を持参する。また、稲美、播磨両町でも各学校園で防災訓練などがある。

 県立高校でも十七日には全校で黙とうをささげ、加古川北高では、復興への思い半ばに十九歳で亡くなった女性がのこした震災へのメッセージを朗読する追悼行事を開く。

 兵庫大学は十七日午後四時から「震災から10年…そして今」と題して、保育専攻一年生が発表。震災当時、神戸などに住んでいた学生三人が体験談を語るほか、参加者全員で「幸せ運べるように」を合唱する。一般の参加も可能。

◆行政

 加古川市は十七日午前五時四十六分から、大規模地震発生時の職員の初動態勢が機能するよう、無線で市役所と市内九カ所の地区支部を結ぶ情報伝達などの訓練を実施。発電機や投光機などの防災資機材の操作、備蓄品の点検も行う。また市役所では同日に半旗を掲げ、正午に黙とうする。

 高砂市では、市消防本部が十七日午前五時四十六分から、地震発生を想定した非常招集や初動態勢の訓練を実施。徒歩などで本部に集まり、巡視や防災資機材の点検、被害状況調査などを行う。

 東播磨県民局では、午前九時から午後五時まで記帳所を設ける。

◆イベント

 加古川市防災センターでは「忘れるな!阪神・淡路大震災」が十五日から二十一日まで開かれる。防災対策を再点検するきっかけにと、防災用品や救急セットなど災害発生時に必要な約五十点を並べ、非常食の試食、簡易組み立てトイレや科学防護服などの展示も。無料。TEL23・0119

 JR加古川駅前では十六日、電球で街中を彩る「かこがわリバー・ファンタジー」の消灯式に合わせ、被災者の慰霊と震災の教訓を後世に伝える「鎮魂の夕べ」が開かれる。午後四時から市内三つの和太鼓クラブが演奏。五時二十分から消灯式がある。入場無料。

 稲美町では十七日午後五時四十六分から、町役場で小学生らでつくる「稲美野万葉太鼓」が約半時間、かがり火のもとで鎮魂の太鼓を響かせる。

 播磨町では十七日午前十時から中央公民館で地域のボランティア団体が防災を考える集いを開催。備蓄食品を使った料理を試食し、参加者同士で防災への備えなどについて話し合う。

 二十三日午後二時からは同公民館で「ゴスペル&ジャズコンサート」。神戸在住のジャズシンガー雨宮千晶さんがゴスペルを歌い、落語家の桂南光さん、サックス奏者の河田健さんらの「ほのぼのジャズ倶楽部」の演奏などがある。市民合唱団もゴスペルを披露。ロビーでは「希望の灯(あか)り」から運んだ火をともし、震災当時、町内の仮設住宅に暮らした被災者十人も来場する。入場料千円。問い合わせはカンキカメラTEL0794・37・2644

・特集「阪神・淡路大震災

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