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(2012/2/6)
■管理費削減の成功例 競争入札実施し半額で契約
最終回は管理費削減の成功例です。関西地方の78世帯のマンション。管理会社の言いなりで過ごしてきましたが、築12年目に転機が訪れました。
給水方式変更によるポンプ代と貯水槽撤去工事で、管理会社Xが出した見積もりが1300万円。さすがに高いと感じた管理組合が、他社から取った安い見積もりを見せると、あっさり1千万円に。組合は「ずっと大損してきたのでは」と不信感を抱いたのです。
長期修繕計画は、約20年後の第3回大規模修繕時には大赤字になる見込み。世帯平均で月1万8千円の値上げが必要とX社から言われ、私の会社に相談が来ました。
財務書類を見た私は、年1450万円の管理費を、670万円まで下げられるはずだと査定。するとX社は、組合と私たちが正式契約する前に、1250万円への値下げを提示してきました。
しかし内容は、定期清掃の回数を減らすなど品質ダウンによるもの。しかも既存の「管理報酬」と「一般管理費」の区別が不明で、“二重取り”の事実にも気付いた組合は、管理会社交代もあり得る構えで、競争入札実施を決意しました。
私たちは、逆に品質をアップさせた管理委託業務仕様書を作り、参加業者を募集。熱心な組合理事は自分でもネット検索で業者を集め、管理会社と各専門業者の計57社が入札しました。
住民は絞った4社から説明を聞き、各社が管理中の物件も見学。投票の結果、管理会社は交代し、管理費は1250万円から53%減の580万円に。内訳では、事務管理業務費が260万円減、緊急対応業務費が200万円減。エレベーターや機械式駐車場の保守なども各専門業者との直接契約に変えました。
浮いたお金は20年間にすると1億3千万円超。第2回、第3回の大規模修繕を賄えます。こうして長期修繕計画が健全に生まれ変わったのです。(須藤桂一・1級建築士) =おわり=
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