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神戸新聞夕刊で連載された石田衣良さんの小説「5年3組リョウタ組」の「第3部」と新しく書き下ろされた「第4部」が神戸新聞のサイトで読めるようになりました。
地方の小学校を舞台に新任教師が子どもたちと繰り広げる青春のドラマは、2006年2月から11月まで計223回にわたって連載され、第3部「十二月、みんなの家」をもっていったん終了しました。
今回、愛読いただいた読者のみなさんに、石田さんがその続きである「三月、クラス競争の終わり」を執筆し、公開の運びとなりました。
新聞連載された「十二月、みんなの家」から、連載時の挿絵を担当された横尾智子さんの絵とともに掲載します。リョウタ先生の活躍にご期待ください。
第3部 十二月、みんなの家
第1回 | 第2回 | 第3回 | 第4回第4部 三月、クラス競争の終わり
第1回 | 第2回 | 第3回 | 第4回 |第5回 | 最終回
(毎週更新します)
中道良太(リョウタ)
若く元気な小学校教師。大人の自覚はあるけれど、ふと気がつけば子供と同じ目線……仕事には熱いが恋もしたい。悩みも喜びも多い25歳。
染谷龍一
リョータの同僚。ドイツ製スポーツカーを乗り回すクールな頭脳派。なぜかリョータをライバルと目し接近してきたが、今では心強いパートナーである。
山岸真由子
リョータの先輩教師。ファッショナブルで知的な女性。
富田敦夫
学年主任。基本的に事なかれ主義で、細かいことに神経質。
「5年3組リョウタ組」 夕刊新小説 石田衣良さんに聞く
漱石の出発点に戻り 問題に向かう教師描く
(神戸新聞掲載前のインタビュー)
現代を鋭敏な感覚で切り取り続けるベストセラー作家、石田衣良(いら)さんが2月16日付夕刊から「5年3組リョウタ組」を連載する。小学校を舞台に、さまざまな問題に立ち向かう青年教師と子どもたちの姿を連作形式で描く学園青春小説。初めての新聞連載にこめる思いを石田さんに聞いた。
―いまなぜ現代版「坊っちゃん」?
■漱石のスタートは「吾輩は猫である」ですが、僕の中では「坊っちゃん」や初期の新聞小説の「三四郎」。日本の新聞小説って独特のものがあるから、その礎を築いた漱石の最初のところに一度戻ってみたいという気持ちがありました。それと、単純に美しい子どもを書いていこう、学園ものをちゃんとやってみたいなと。うちの子が小学校に入っていろんなことが聞こえてくるので素材としても面白いなと。
―舞台は?
■ある地方都市の公立の小学校。地元では名門の、昔でいうナンバースクールの学校だけど、崩れかかって問題が噴き出している。校長は過去の栄光を忘れられないし、若い教師はそれが何のことやら分からない。「坊っちゃん」の主人公は、ある種無鉄砲だったりする架空のキャラだけど、あんな人物が明治のころの四国の学校よりはるかに複雑になった今の小学校ではどう動くのか。
―主人公は現代的な坊っちゃん先生?
■熱血なんだかクールなんだか分からない二十五歳のリョウタ先生。子どもと大人の中間にいます。ある種、理想があって疑問を抱え、中ぶらりんな状態。その彼が自分なりに動くことで問題の質のあり方を変えていく。
―石田さんは、社会のゆがみを受けやすい少年たちを通して現代社会をえぐってきた。
■やるのであれば、今の社会が学校に及ぼす影響をひと通りクレーンでさらわないと意味がないですね。小学校は昔は門の中に守られていたが、今は凶器を持って乱入する者もいるし、外の世界がどんどん入ってきちゃう。守りきれなくなった学校みたいなものも舞台にはなると思います。
―久しぶりの学園小説ですね。
■学校の中に入ることになりますね。先生の間にある温度感も出してみたい。学級崩壊を起こしてしまう教師、子どもたちの言葉に傷つきひきこもりになる教師。先生にとっても厳しい話になるかも。ただ基本的なトーンは明るいんですよ。
―子どもを狙う凶悪な事件が相次いでいます。
■大人が必死に守ろうとしていますね。でも子ども自身の力もありますからね。悲しい事件だけど日本中がひっくり返ってナーバスになってもよくないと思う。大人が見てるところだけで与えられる世界で子どもたちに十分なのか。この世界には悪もあるということを教えないで、純粋培養して社会に送り出してどうなんだろう。早い時期に傷ついたり負けたりすることだって大事なこと。
―石田さんが考える、こんな学校であればいいなという小説に?
■なっていくんですかね、どうでしょう。でも学園ものは楽しみだな。社会がよく出ますからね。
―新聞連載は初めてですね。
■でも心構えは全く変わりません。一週間に二つくらい、いいシーンやせりふがあればと思う。いい感じにあがるんじゃないかな。こういう書く前の感じは外れないもんなんです。親子で読んで一緒に考えてほしいですね。
























