今回、弊社の新聞製作システムで起きた障害について、あらためておわびとご説明を申し上げます。
22日夕刊と23日朝刊は、緊急時援助協定を結んだ京都新聞社のご支援を得て発行しました。そのため紙面が通常と異なったものになったほか、配達が遅れました。読者の皆さまに、まずもって心からおわびを申し上げます。
障害の原因はほぼ判明しました。詳しくは紙面などでご報告申し上げる通りです。弊社は昨年3月、新聞製作システムのすべてを一新しました。そのうち紙面を組み上げる「組版」部分は、日本電気(NEC)のシステムを採用しています。その一部となる組版データベースに、世界的な企業である「オラクル」社の汎用ソフトを使っておりました。そのソフトが22日朝、これまで知られていなかった不具合を起こしたことが分かりました。
そのためシステム全体が起動しない深刻な事態が生じました。弊社の技術陣にNEC、オラクル社のスタッフも加わって打開を試みましたが、未知の障害であったため復旧に約20時間を要してしまいました。万全のバックアップシステムをすり抜けたともいえる障害で、慚愧(ざんき)に堪えません。
いかなる障害が起きようと、しっかりした新聞を皆さまにお届けするのが私どもの使命です。今回と同じ障害は、二度と起こしません。しかし、いかに精巧なコンピューターシステムも、いつ、どのようなトラブルを起こすか分からない危険性をはらんでいます。あらゆる事態に備え、ハード、ソフト両面から全社の危機管理体制を見直し、万全の対応策を急ぎ整えてまいります。重ねておわび申し上げます。
弊社はよりいっそう地域に密着し、唯一の地元紙として地域社会のお役に立ってまいる所存です。今後とものご愛読をお願い申し上げます。
神戸新聞社社長
稲垣嗣夫