鉄道車両から撤退、尼崎工場閉鎖へ アルナ工機
2001/10/17

 阪急電鉄の完全子会社で、私鉄や各地の路面電車の車両製造で知られるアルナ工機(尼崎市)は十六日、主力の車両製造事業から撤退し、二〇〇二年春にも尼崎工場を閉鎖する方針を明らかにした。従業員も百人以上削減される見通しで、既に労働組合にも提示済み。半世紀にわたって尼崎で車両を作り続けた歴史に、ピリオドが打たれることになった。(加藤正文)

 労組に提示した内容によると、現在の会社を(1)車両(2)窓枠やドアなど用品(3)トラックの荷台やバンなどのボディー―の三部門に分割、それぞれ独立採算の新会社とする。

 四百人弱の従業員はいったん全員退職。必要人員のみ再雇用するというが、労組などによると尼崎を中心に百人以上が削減される見通し。

 用品製造は岐阜県の養老工場、バンは滋賀県の姉川工場で、リストラを進めた形で従来通り行うが、尼崎工場の鉄道車両製造は、リニューアルを含む修繕のみに特化。担当要員は〇二年四月に再雇用し、阪急電鉄正雀工場(摂津市)へ移す予定。これに伴い尼崎工場は事実上、閉鎖となる。

 同社は一九四七年、前身のナニワ工機として設立。高い技術力で知られ、各地の鉄道車両製造に実力を発揮。近年は自動車の排ガス問題を背景に注目を集める路面電車の製造に力を入れていた。

 しかし景気低迷で親会社の阪急電鉄が発注を手控えた点などが響き、一九九六年度から四期連続で赤字を計上。九九年度末に債務超過に転落した。その後も受注環境が改善せず、二〇〇一年度末には十二―十三億円の赤字になる見込みという。

 阪急電鉄も「これまで支援してきたが、情勢が厳しく撤退はやむをえない」(広報)と判断。今回の抜本的な再建策となった。

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