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震災遺児からもらった勇気 歌で恩返し 川嶋さんライブ
2005/12/28 ![]() フリーライブが開かれる大正筋商店街を訪れた川嶋あいさん=神戸市長田区久保町(撮影・辰巳直之) 大ヒット曲「明日への扉」などで知られるシンガー・ソングライターの川嶋あいさん(19)が、阪神・淡路大震災から丸11年を迎えるのを前に来年1月15日、神戸市長田区の大正筋商店街で2年連続となる無料の路上ライブを開く。川嶋さんは今年8月、実の両親を知らず、育ててくれた両親も亡くした過去をメディアで公表。震災10年のライブで出会った震災遺児たちから「告白する勇気をもらった」と明かし、再会を心待ちにしている。(石崎勝伸) 川嶋さんは今年一月、被災者を励まそうと長田区で開いた震災十年のライブに遺児を招き、参加した十人と交流。遺児らが涙を流しながら「家族の死をなかなか乗り越えられない」「まだ、しんどい」と本音で語る姿を見て、「私も…」と自らの生い立ちを話したくなったという。 実の母は一人で川嶋さんを産んだが、病気がちで間もなく亡くなった。福岡の児童養護施設で暮らしていた三歳の時、温かい家庭に引き取られたが、十歳で養父が病死。アルバイトをしながら路上で歌い続け、チャンスをつかんだが、十六歳でデビューする直前、ずっと応援してくれた育ての母も病気で失った。 震災遺児らから「僕たちも頑張る」と握手を求められた川嶋さんは、それまで「同情されたくない」などと胸に秘めてきた生い立ちを公表することを決意。雑誌やテレビ番組で告白し、幅広い世代から共感を得た。 来年一月も被災地でライブを開くことになり、震災遺児の支援施設「あしなが育英会・神戸レインボーハウス」(同市東灘区)によると、招待を受けた多くの遺児が楽しみにしているという。 川嶋さんは「小さいころに負った深い心の傷は簡単には消えないのに、復興が進む周りに合わせなければ、とみんな必死で自分をつくってきたのでは」と遺児たちを思いやり、「私の歌が少しでも、希望を見つけるきっかけになれば」と話す。 ライブは一月十五日午後五時四十六分から、震災犠牲者に黙とうをささげた後、大正筋商店街の特設ステージで開始。キーボードの弾き語りで、自作の曲や被災地から生まれた「しあわせ運べるように」を歌う。参加自由。問い合わせは主催の同商店街振興組合の伊東正和副理事長TEL090・8209・5643 ・特集「伝える 震災11年」 [ 閉じる ]
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