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トラの名前めぐり表記“論争” 王子動物園 2001/06/14 チョウセントラの子はアムールトラ? 神戸市灘区の市立王子動物園にいるトラの名前をめぐり、同園と在日韓国人の民間の研究者の間で“論争”が起きている。日朝友好のシンボルとして日本に来たチョウセントラの二世を「アムールトラ」と表記しているからだ。その背景を探ると―。 「あれっ。なんでアムールトラなんや」。動物の種の保存の研究をしている朴孝明さん(56)=大阪市=は、王子動物園の猛獣舎の表示を見て驚いた。 同園のトラ「ヘイアン」(雄・六歳)の両親は平壌生まれ。一九九二年、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)から京都市動物園に寄贈された「リョンソン」(雄・十三歳)と「ポンファ」(雌・十一歳)の間に生まれた二世だ。 ヘイアンが繁殖目的で王子動物園にやってきたのは昨年三月。「チョウセントラに合いに来たのに…」と朴さんは残念がる。 朝鮮半島に生息するトラは同国で「チョウセントラ」と呼ばれている。シベリアだと「シベリアンタイガー」。しかし、これらはあくまで同じ種の地域名。分類学上の名前はすべてアムールトラだ。 このため「日本動物園水族館協会(東京)で統一している和名を使っている」というのが同園の立場。だが、京都市動物園は「チョウセントラ」と表記。「寄贈側の思いに配慮した」という。 日本にいるチョウセントラはこの三頭だけ。どの名前を表示するかは動物園の判断に任されており、朴さんは「神戸には在日韓国・朝鮮人が多い。友好シンボルの二世なのだから、二つの名前を併記できないか」と訴える。 一方、全国の動物園では最近、動物名の表示を柔軟にする取り組みが進んでいる。 広島市の安佐動物公園は、由来や種の説明をクイズ形式で表示。担当者の大丸秀士さん(49)は「生い立ちが分かれば動物に親しみがわく。チョウセントラに限らず、出身地や日本に来た経緯が書いてあれば、もっと面白い。でも予算が限られており、みんな手作りでやっているのが実情だ」と話している。 [ 閉じる ]
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