100年前の味、神戸のビーフカレー復活
2001/09/07

歴史を超えた味
 明治時代に神戸の旧居留地で親しまれた味を再現した「100年前のビーフカレー」が、地元の食品メーカーから全国発売された。名門・神戸オリエンタルホテルの元総料理長が調理を担当、文献などを参考に半年がかりで完成品に仕上げた。歴史を超えた味が注目を集めそうだ。

 同ホテルの第十三代総料理長で、製造元エム・シーシー食品(本社・神戸市)顧問の石阪勇さん(69)。一九四八年から震災があった九五年まで同ホテルに勤務。オリエンタルの味を知り尽くしている。

 大阪の収集家宅に残っていた明治期の同ホテルのメニューに「カレーアンドライス」の文字を見つけ、神戸の洋食の原点の味をよみがえらせようと決心。自らが受け継いだ味をベースに先輩シェフの意見を聞き、文献を調べるなどしてレシピ(調理法)を作り上げた。

 「辛さの中にある絶妙の甘み」が味の特徴。石阪さんは「カラッと揚げたフライオニオンを細かく刻んで仕上げに入れることで、独特の味が生まれるんです」と話している。レトルト商品で三百五十円。スーパーやコンビニなどで販売している。

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