校舎に「あの時」さす時計 須磨・だいち小学校建設現場
2002/01/07

 阪神・淡路大震災の被災地、須磨区にあるJR鷹取工場の跡地で、今春に開校する市立「だいち小学校」の建設のつち音が響く。工事を静かに見守るのは、あの時「5時46分」をさす時計。

 同小学校は、近くの大黒小と千歳小が統合されて生まれる。両校区はともに震災の被害が大きかった。とりわけ千歳小は、火災で大半が焼けた街の真ん中に建つ。

 市街地の高齢化に震災の痛手も重なり、児童数の減少は顕著で、小学校の跡地は、区画整理事業の中で防災公園などに位置付けられている。

 「大黒」と「千歳」から一文字ずつとって名付けられた「だいち」の校名。

 震災を乗り越え、「大地」にしっかりと根を張って、子どもたちを育てていきたい―。そんな親や教師、地区の大人たちの思いも込められている。

 時計は電気時計。配線工事が終わるまで時計は動かず、それならば、と「五時四十六分」の状態で止められてきた。神戸ルミナリエの期間中は校舎のライトアップも行われた。

 年が明け、被災地はまもなく震災から丸七年を迎える。校舎の時計は正しく時を刻み始める。

 春の開校に向けて。

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