電子図書貸し出しへ 相生市立図書館が初の試み
2002/03/07
ディスプレーで読書
文学作品を小さなコンピューターに入力した「電子図書」の貸し出しサービスが、相生市立図書館(那波南本町)で近く始まる。ディスプレーに映った文字の大きさが自由に変えられ、視力の弱い人たちにも読みやすいというメリットがあり、兵庫県内では初の試みになるという。(武藤邦生)
電子図書は、本の内容を読み込んだポケットパソコン。文庫本よりも小さなサイズで、約二百グラムと軽く、視力に合わせて文字の大きさが十段階以上に調節できる。ページ送りなどは画面をタッチするだけだ。
図書の原本には、インターネットの「青空文庫」ホームページを利用。著作者の没後五十年をへて、著作権が消滅した作品などを収録しているサイトで、作品が無料でダウンロードできる。夏目漱石や芥川竜之介、太宰治など、国内外の名作を中心に二千作弱が収められている。
同館は、三台のポケットパソコンを購入する予定で、作品リストを作成し、希望の作品をダウンロード。高齢者や視力の弱い人たちに貸し出す。希望すれば、複数の作品の入力もできるという。四月以降に貸し出しを始める。
坂元泉館長は「利用者になじみのない形式で、どの程度受け入れられるのか不安もあるが、視力が弱い人たちが、読書を楽しむことができれば」と話している。
兵庫県立図書館は、「県内に同様の事業を行っている図書館はなく、全国的にも聞いたことがない」としている。
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