神大病院が子どもの「成育心療部」設置検討
2002/03/15

 神戸大学医学部附属病院(神戸市中央区楠町七、中村肇院長)は十四日までに、児童虐待やいじめなどで心に傷を負ったり、自閉症などの発達障害や心的外傷後ストレス障害(PTSD)などの心の病に苦しむ子どもを治療する「成育心療部」設置の検討を始めた。親も含め、家族ごとサポートに当たる。来年四月の開設を目指し、予算要求などの手続きを進める。

 子どもの心にまつわるさまざまな症例が社会問題化しているため、専門窓口の設置に乗り出すことにした。同病院では現在、これらの症例は小児科と精神科でそれぞれ対応している。

 子どもと親を精神的に支える一方、親族や社会など環境的要因を考慮した総合的治療を実現。小児白血病のような難病に苦しむ子どもの心のケアにも当たる。

 同様の窓口は東海大や横浜市立大の付属病院がすでに設置。今年四月には信州大と名古屋大で開設を予定しているが、関西では未開設という。

 具体的な設備や人員は未定だが、診察室のほか、行動観察室や心理判定室、カウンセリングルームなどを整備。担当医師とケースワーカー、臨床心理士などを配置するとしている。

 中村院長は「兵庫県は阪神・淡路大震災などで、心に傷を持った子どもが今なお多い。このような部門が特に必要と考えた」と話している。(森本尚樹)

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