補習、全面禁止せず 5日制で県教委通知
2002/05/11

 学校完全週五日制の導入で土・日曜日の過ごし方が議論になっているが、兵庫県教委は「部活動は原則禁止。補習はダメとまではいえない」などとする方針をまとめ十日、市町教委や県立高校などに通知した。部活動についてほかの自治体にはない踏み込んだ方針を示す一方、土曜補習について、揺らいでいる文科省の考えを踏襲するにとどまった。

 通知では、五日制の狙いを徹底するよう説明。スポーツクラブ21や博物館のような公立施設の無料開放など、県独自の施策を活用し「子どもが地域の一員として、ゆとりの中で望ましい人間形成をはかるよう」申し入れた。

 しかし、土・日の補習については「生徒を一斉に登校させるなど、授業の延長となるような指導は厳に慎むこと」などとした。

 部活動は「原則的に禁止」。土・日を大会や事前練習に当てる場合も、平日に休みを振り替えるよう求めるなど、一年間を通じて土・日返上で活動している部にとっては厳しい内容となった。

 一方で県教委は「学校の自主性を尊重する流れの中、県の考えを押し付けることはできない。今こそ、地域の教育に対する考え方が問われている」としている。

 このため、県内のある高校教頭は「あいまいな表現。現場はかえって混乱するかも」としたうえで、「希望者だけを対象にするなど、工夫をすれば補習は可能になる」とする。神戸市内のある高校では五月末の土曜日から、同窓会主催の「補習」を希望者に実施する予定といい、教師の一人は「結局、進学校を中心に五日制がなし崩しになるのでは」と心配する。

 完全学校週五日制は今年度から全国の公立小・中・高校で実施。受験競争が激しい関東や大阪の一部の公立学校では「土曜日補習」を実施。文部科学省も「趣旨に反するが、自治体の判断を尊重する」としており、県教委がどのような方針を示すか注目されていた。

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