危機対応に4割超「自信ない」 教師アンケート
2002/06/06

 学級崩壊や傷害事件などの“学校危機”に直面したとき、「対応に自信がない」と答えた教師が44%に上ることが六日、全国の教師約二百人を対象にしたアンケートで分かった。多くの教師が、学級崩壊や生徒の暴力行為を体験したと答えており、調査した兵庫県立心の教育総合センター所長で兵庫教育大学教授の上地安昭教授は「危機から子どもを守るには不安な教師を支援する体制が必要」と話している。

 アンケートは二〇〇〇―〇一年度にかけ、同大大学院で研修を受けた経験三年以上の全国の小中高、養護学校教師百九十二人に実施した。

 直面した危機の内容について、いじめは90%、暴力行為が83%、学級崩壊は74%の教師が、それぞれ経験したと回答。また、児童虐待55%、子どもの自殺や自殺未遂31%も高い割合だった。

 中には「教師が複数の生徒に言葉や無視のいじめを受けた」「授業中、後ろを向いていたら大工用のノミが飛んできて黒板に刺さった」などの深刻な事例もあった。

 こうした危機対応への自信を聞くと、「まったくない」3%、「あまりない」41%で計44%、「おおいにある」3%、「少しある」27%の計30%を上回った。26%が「どちらともいえない」だった。

 上地教授は「危機に直面し、自信を失っている教師は予想以上に多い。教育委員会に危機管理の専門員を置くなど、支援体制の整備が必要だ」と指摘する。

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