内申は相対評価継続 高校入試で県教委決定
2002/06/22

 今年度から通知表に導入される「絶対評価」を高校入試の際の内申書(調査書)にも適用するかが議論になっているが、兵庫県教委は二十一日、来年度はこれまで通りの「相対評価」で実施することを決めた。

 絶対評価では、教科ごとに定められた学習目標の達成度のほか、意欲や努力を総合的に判断する。子どもの長所を積極的に評価しようとの狙い。

 従来の相対評価はクラスの中で「10」は上位3%、「5」は19%などと分配が決まっていた。絶対評価ではこうした「他者との比較」がなくなる分、これまでの通知表より全体的にいい成績がつく可能性が高い。

 兵庫県の公立高校入試では、当日の試験(五百点)と中学時代の成績を数値化した内申点(五百点)の計千点で採点していた。

 しかし、内申点を絶対評価にすると「受験生全体の中での学力が分からなくなる」(高校長)との指摘があり、県教委は六月、内申書の扱いについて「県立高校入学者選抜対策委員会」を設置、議論してきた。

 この結果、学校ごとに絶対評価の基準がばらばらになる可能性もあることから「全体の公平性を保つため」と、導入の見送りを決めた。

 一方、東京都や京都府、宮城、福島県では絶対評価を導入。京都府の担当者は「中学校ごとのレベル差や小規模校の増加で、クラスの成績を均等に配分する相対評価の方が不公平なケースもある」とする。神戸市内の主婦(42)は「成績が二つあると、子どもが混乱するのでは」と心配する。

 近畿では、大阪府が相対評価を維持。絶対評価導入の方向で検討している滋賀県の担当者は「入試が相対評価のままだと、子どもの意欲を伸ばすという新評価方法の根幹を揺るがすことになる」と指摘している。

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