「青い目の人形」 75年ぶり神戸からロスへ
2002/07/02

 太平洋戦争の前、アメリカから日本の子どもたちに贈られた「青い目の人形」を、全米日系人博物館=米ロサンゼルス=の学芸員、三木美裕(よしひろ)さん(42)=神戸市出身=が収集、今月末に同博物館で特別展「友情のパスポート」を開く。「日米の草の根交流の原点を見直したい」と話している。

 人形は一九二七年、一万三千体がアメリカから日本に贈られた。「排日移民法」が成立し、日米関係が悪化の一途だった時代。「子どもたちに両国の未来を託したい」という親日家の宣教師S・L・ギューリック博士の発案だった。

 その後、日本とアメリカは戦争に突入。「敵国の人形」と多くが焼き払われた。残ったのは全国で約三百体だけだった。

 そのうちの一体が神戸市東灘区の私立甲南幼稚園に残っていた。二月、調査に訪れた三木さんは保存状態の良さに驚いた。展覧会への出品を頼むと、同園は快諾。このほか大阪や兵庫で計八体を集めた。

 青い目の人形のお礼として、日本側もアメリカに五十八体の日本人形を贈っていた。特別展では、このうちの八体も展示され、当時の日米交流会や日系移民の写真パネルとともに、交流の足跡をたどる。

 三木さんは「七十五年前の両国民の熱意を、現代のアメリカ人に伝えたい」と意気込む。

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