絶対評価の通知表 「ゆとりに振り回された」の声も
2002/07/19

成績上がった?
 ゆとり教育を柱とする新学習指導要領が導入され、初の終業式を迎えた十九日、兵庫県内の小中学校で新しい評価基準となる「絶対評価」の通知表が子どもたちに手渡された。週五日制によって少なくなった授業時間数を確保するため、終業式の後に授業をする小学校もあり、教師からは「ゆとりに振り回された」との声が聞かれた。

 「絶対評価」は、学習指導要領に定められた教科ごとの達成目標に、意欲や学習態度などを加味しながら総合的に評価する。児童・生徒のやる気を引き出すのが狙い。これまでの「相対評価」はクラス内の順位が基準だったため、全体的に成績が上がるとみられる。

 だが「学校ごとに評価がばらばらになる」との指摘があり、多くの小中学校が「検討委員会」を設置。基準の統一に努めてきた。

 姫路市本町の市立白鷺中学校(福田徹嗣校長)。七月中旬の学校だよりで、絶対評価について特集を組み、通知表の見方などを説明した。

 「高校入試を考えると、相対評価も加味せざるを得ない。難しいですね」と同校長。通知表を受け取った一年生の加藤翔一郎君は「授業態度も、しっかり評価されている。先生はよく見ているなあ」と話した。

 神戸市東灘区の市立本庄小学校(池永徳幸校長、七百十二人)。週五日制導入の影響で一部のクラスが終業式の後、国語の授業を受けた。

 平山直樹教頭は「子どもたちは早く夏休みを迎えたいだろうが、授業時間を確保するためやむを得なかった」と話し、「ゆとり教育の導入で教師のゆとりはなくなりました」。

 そんな教師たちの苦労を知ってか知らずか、児童たちは黒板に「先生よくがんばりました」「おつかれさまでした」などと書き込んでいた。

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