雄パンダ「コウコウ」帰国へ 「繁殖能力低い」
2002/08/01

 雌疑惑が持ち上がった神戸市立王子動物園のジャイアントパンダ「コウコウ」(雄、五歳)について、同園は三十一日、性別調査を実施した中国側から「雄に間違いない」との回答を得たが、繁殖能力が低いため交換に向けた協議を行う、と発表した。早ければ来春にも別の雄パンダが送られ、コウコウは中国に帰国する。

 コウコウは性成熟に近い年齢となったが、今春の繁殖期も発情兆候がみられなかったため、六月末に中国から専門の獣医が来神。超音波によるエコー測定などを行い、検査データを持ち帰っていた。

 七月末に中国側から入った連絡によると、雄の生殖器は確認されたものの発育不全で「数年内に繁殖能力が備わる可能性は低い」との結論だった。このままでは、日中共同飼育繁殖研究という当初の目的を果たせないため、中国側から「繁殖に適した新たな雄と交換する方向で協議したい」と打診があったという。

 同日会見した大久保建雄園長は「残念でならない。多くの市民に愛されており、このまま神戸にいてほしいがパンダは国際的に希少。繁殖研究が達成できない以上、返還するしかない」。

 今後の協議日程は未定だが、大久保園長は「来春の繁殖期には新しい雄を迎えられるよう、中国側に働きかけたい」とした。

 協議内容が固まるまで、同園でコウコウの愛らしい姿を見ることができる。帰国後は四川省の中国保護大熊猫研究センターで飼育される。

 コウコウは雌のタンタンとともに、二〇〇〇年七月に来神。研究のほか、阪神・淡路大震災の被災地を元気付けようと招かれた。コウコウ・タンタン人気で、同園の入園者は〇〇年、前年比百万人増の百九十八万人まで伸び、〇一年度も百七十六万人が訪れている。

[ 閉じる ]
Copyright(C) The Kobe Shimbun All Rights Reserved