旧国鉄鷹取工場の記録集 33年ぶり「復活」
2003/08/26

 三十年余り前、関係者向けに刊行された旧国鉄鷹取工場の記録集が人気を集めている。神戸市内の「ジュンク堂書店」が印刷会社にあった残部を今春から発売。専門色が強い上、六千円という値段にもかかわらず、すでに在庫の三分の二に当たる約二百冊が売れたという。同書店は「鉄道ファンだけでなく、当時を懐かしんで買う人も多いようだ」と話している。(山本哲志)

 一九七〇年に同工場が編集した「蒸機とともに一世紀」。同年の工場創立七十周年や、検査・修繕業務の対象が蒸気機関車から電車とディーゼル車に移行(一九六九年)したことを記念してつくられた。

 当時は市販されなかったが、印刷を担当した高輪印刷(神戸市)が、倉庫に眠っていた三百冊の一般発売を同書店に持ち掛けた。

 工場ができた一九〇〇(明治三十三)年以降、ほぼすべての形式の蒸気機関車を掲載。車両解体や運転室の取り付けなど修理や検査の模様などを詳しく紹介している。蒸気機関車の発達史なども分かる。

 同工場は二〇〇〇年三月、その役割を終え閉鎖。建物も姿を消しており、「記録集は資料価値も高い」と同書店。「かつての作業員らも購入しているようだが、古い本で専門書に近いものがこれほど売れるのは珍しい」と話している。A4判約二百ページ。ジュンク堂書店三宮店TEL078・392・1001

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