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 「明石原人」の直良氏に光 東京で演劇公演へ
2003/12/03

 「明石原人」の発見者で、在野の考古学者として知られる故直良信夫氏(一九〇二―八五年)と、妻音(おと)さんの人生を題材にした劇「明石原人―ある夫婦の物語」が来年一月、東京で上演される。「劇団民藝」(川崎市)の公演で、夫婦のきずながテーマ。遺族や直良氏のファンからは「業績にあらためて光が当たる」と、喜びの声が上がっている。(中川佳男)

 直良氏は、大分県生まれ。技師の傍ら旧石器時代の研究に励み、早稲田大教授となる。明石市大蔵谷で病気療養中の三一(昭和六)年、市内の海岸で化石人骨を発見。空襲で焼失したが、骨が旧石器時代のいわゆる「原人」だったか―をめぐり、学会での「明石人骨論争」は半世紀に及んだ。

 十一歳年上の音さんとは二四(大正十三)年に結婚。音さんと死別するまでの四十年余りをともに過ごした。

 「明石原人―」は脚本家の小幡欣治さんの書き下ろし。在野の研究者を認めない学会にほんろうされる直良氏と、夫を支え続ける妻の姿を描く。直良氏を千葉茂則さん、音さんを日色ともゑさんが演じる。

 直良氏の長女、三樹子さん(77)=横浜市=は「学問を追究した父はもちろん、その陰で苦労した母も描いてもらえたことがうれしい」と話す。直良氏の足跡を追ってきた写真家、佐藤光俊さん(61)=明石市松が丘二=は「舞台の参考になれば」と、収集してきた写真十点を劇団に提供し、「功績を見直すきっかけに」と期待する。

 一月二十九日―二月十一日、新宿東口の紀伊国屋ホール。一般六千円(税別)。前売りは四日から。同劇団TEL044・987・7711
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