関学大生14人が遭難 福井・大長山
2004/02/08

 七日午後一時五十分ごろ、福井、石川県境の大長山(標高一、六七一メートル)で関西学院大ワンダーフォーゲル部員十四人のグループが、「大雪で下山できなくなった」と無線で救助を求めたのを、福井市の男性らが傍受し警察に連絡した。同部主将で法学部三年の野田悦史さん(22)と文学部三年の仲裕輔さん(22)が、低体温症や手足の指に凍傷を負っているほか、数人が低体温症になっているもよう。連絡を受けた同大学では対策本部を設置、情報収集に当たった。

 福井県警勝山署や関学大(西宮市)によると、十四人は全員男性で、山岳スキーをするため三日、福井県勝山市から取立山(同一、三○七メートル)に入山。同部の計画書によると、東に位置する大長山などを縦走し、最短だと六日に下山。予備日を含め十日までの日程で、食料は七日分携行しているという。

 現場は山頂から二、三百メートル下の斜面で、無線連絡によると、現在は食料が少なくなり、雪に穴を掘ってビバークしているという。

 部員らは勝山署に無線で「携帯コンロを数本持っていて寒さをしのいでいるが、八日午前三時までしか持たない」などと連絡。交信は約2時間ごとに夜まで続けられ、電池を節約するために深夜は打ち切った。無線機の予備電池はあるという。

 勝山市と勝山署などは七日夕、市役所に対策本部を設置。大長山は積雪が約三・四メートルあり、吹雪でヘリコプターも飛ばせないため七日の捜索を断念し、八日早朝から救助に向かう。富山、石川両県や航空自衛隊小松基地にもヘリの出動を要請している。関学大は監督やコーチら七人を現地に派遣し、八日早朝から同大副学長らも現地に向かう。

 関学大ワンダーフォーゲル部は一九五六年の設立で、部員は男女計二十六人。

遭難した関学大生

 福井、石川県境の大長山で下山できない関西学院大ワンダーフォーゲル部パーティーの十四人は次の通り。(敬称略)

 野田悦史(22)=法学部三年▽石橋篤(22)=同▽舩川昌之(21)=同▽渡辺敬二(22)=同▽竹田祐麻(20)=文学部三年▽仲裕輔(22)=同▽飯田稔(20)=文学部二年▽高山貢司(20)=同▽佐野基雄(20)=社会学部二年▽宮田健一郎(21)=同▽斎藤敬一(19)=経済学部一年▽吉村健一(20)=同▽林央樹(20)=法学部一年▽吉田誠(19)=社会学部一年

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