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6割以上が「自分探し」 県内公立高の総合学習 2004/02/17 全国の公立高校で二〇〇三年度から始まった「総合的な学習の時間(総合学習)」で“自分探し”に取り組む高校が増えている。兵庫県内では六割以上が「生き方を考える」「自分探しの旅」などのテーマで実施。他府県でも同様の動きが広がっている。教員らは「広い視野で人生を考えることが勉強のやる気につながる」と話す。(木村信行) 神戸市北区の県立鈴蘭台西高校のテーマは「自己を知る」。一学期は大学教授の講義を聴き、インターネットで興味のある分野を調べて「十年後の私」について作文を書いた。その後「音楽・映画」「スポーツ」「環境・宇宙」など十講座に分かれて生徒が討論。三学期に成果を発表した。 ペットが好きだった生徒が盲導犬に興味を持ち、人権や障害者問題に関心を広げたケースもあり、「進路にこだわらず、自分が本当にやりたいことを探す時間にしている」と中村昌邦教諭。 養父郡八鹿町の県立八鹿高校大屋分校では、地元の警察官や高齢者を訪れ、「二十歳のころ」をテーマに人生の転機について語ってもらった。 多くの高校が自分探しに取り組む背景には「目的意識の低い生徒の増加」(神戸市内の教諭)がある。 同市西区の神戸高塚高校では、三年前から総合学習を始めた。当初は自分探しを掲げていたが、「探し方すら分からない生徒が目立った」と担当の岩村泰伸教諭。このため昨年春から、本や新聞で情報を集めて自分の意見を述べる「基本訓練」から始めた。 岩村教諭は「受け身ではなく主体的に生きてほしい。感度のいいアンテナを育て、選択肢を広げる技術を身に付けてほしい」と話している。 人生設計はいいこと 総合学習に詳しい長尾彰夫・大阪教育大教授(教育課程論)の話 教科学習に追われてきた高校生が人生に向き合うのはいいことだ。ただ、学習の内容はまだ薄っぺらい。どう深めていくかを考える中で、これまで進学実績を重視してきた高校のあり方が問われるだろう。 総合学習 国際理解や情報、環境など、教科の枠を超えて知識を結び付け、幅広く考える力を身に付けるのが目的。小中学校は二〇〇二年度から、高校は〇三年度から本格的に始まった。高校では三年間で三―六単位(百五―二百十時間)を履修する。 [ 閉じる ]
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