食虫植物、不気味さが魅力? 加西市がまちづくりに
2004/02/28
色鮮やかな花を咲かせるサラセニア=兵庫県立フラワーセンター
加西市は四月から、地元の兵庫県立フラワーセンターと協力し、食虫植物の「サラセニア」を使ったまちづくりに乗り出す。教材として小・中学校に配るほか、駅や家庭の花壇で栽培してもらい、ひと味違う景観づくりを進める。虫を捕らえて栄養分として消化する生態から、気持ちが悪いと嫌われがちな植物だが、同市は「不気味さも、まちの魅力の一つになる」とやる気満々だ。(中島摩子)
サラセニアは北アメリカなどに自生。網目模様で筒状の「捕虫葉」(直径約三センチ、高さ約三十センチ)から甘いにおいを出し、蚊やハエを誘う。筒の中に入った虫は内部の毛に捕まり、消化酵素などで分解される。春にはランに似た花を咲かせ、寒さや暑さに強く、野外で育てやすい。
同市は、全国的にも評価が高い同センターの食虫植物コレクション(約二百種類、計約一万株)に着目。「地域の特色」として食虫植物をPRし
ようと、新年度の事業に盛り込み、約四十万円の予算を充てた。
サラセニアは同センターが約五百株を格安で提供するが、同センター緑花課の土居寛文さん(42)は「食虫植物はグロテスクに見えるが、巧妙な仕掛けは不思議に満ち、植物の域をこえた“芸術”」と歓迎する。
サラセニアの株を配って「食虫植物のまち」をアピールするイベントも催す計画。
市都市整備部花と緑のまちづくり担当の難波周雄課長(55)は「花のまちは多く、ありきたりの発想では差別化が図れない。他市町とは違う地域の魅力をアップさせ、人を呼び込みたい」と話す。
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