ホタル「観測日」早まる 温暖化の影響?
2004/06/09

川辺を飛び交うゲンジボタル。光跡が幻想的だ=養父市大屋町、あゆ公園
 初夏の風物詩・ホタルが光を発する姿が初めて確認される「初見日」が、平年より早く観測される地点が今年も目立っている。観測記録を更新した地点もあり、専門家は「ここ数年、初見日が早まる傾向が続いている。地球温暖化の影響かもしれない」としている。

 気象庁の生物季節観測によると、今年のホタルは高知で五月十日(平年比五日早い)に確認された後、翌十一日には宮崎(同十日)で、十二日には熊本(平年と同じ)と大分(平年比八日早い)、十五日は長崎(同七日)、十七日は下関(同七日)で観測された。

 五月二十二日には京都(同十五日)、二十五日彦根(同十日)、二十七日は米子(同九日)など、六月一日に津(同八日)で観測。米子は観測史上最も早かった。

 兵庫県内有数のホタルの名所、佐用郡上月町では、今年は昨年より十一日早い五月九日だった。

 五月二十八日の福岡、二十九日の佐賀、六月一日の岡山のように、平年より一―八日遅かった地点もあった。

 ホタルを研究している横須賀市自然・人文博物館主任学芸員の大場信義さんは「初見日が顕著に早かった一昨年ほどではないが、早まる傾向は続いている」と話している。

 一方で、民間気象情報会社がホタルの名所情報を提供したりする「ホタルビジネス」も活発となっている。ウェザーニューズ(東京)は、携帯電話のインターネット接続サービスでホタル名所やその天気を知らせるサービスを開始した。

 また、山陽電鉄バスは、神戸市北区の有馬川でのホタル観賞を中心とするバスツアーを今年初めて企画、十二日に実施する。約百四十人の申し込みがあり、同バス観光センターは「珍しさもあってか反響が大きかった。女性が多いのが特徴」と話している。

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