ネット上の交友、どう教える 長崎小6事件で県教委
2004/06/10

 長崎県の小六女児事件後、インターネットなどについて、子どもの利用環境のあり方が懸念されている。パソコンの普及が進み、低年齢化が進む「ネット社会」。モラルを守った使い方をどう伝えればいいのか。兵庫県内の教育現場にも困惑が広がっている。

 県内では、パソコンの整備が進んでおり、既に約千四百の全公立小、中学、高校に配置。小学一年からパソコンを授業で使う学校もあり、操作に慣れた子も増えている。

 正しい意思の伝え方を学んでもらおうと、県教委は本年度、モデル校を決めて「情報モラル」教育の充実を目指す事業を展開。教員研修にもモラル教育の講座を設けている。

 一方で、現場の教諭らはそれらを子どもに伝える難しさを指摘する。

 県立神戸甲北高校の山上通恵教諭(41)は「ネット上は、理性で抑えている『悪人』の部分が増幅しやすい」と説明。同校でも、携帯電話のメールで生徒の悪口が回り、問題化した。

 山上教諭によると、同様のトラブルは学外で起きることも多く、「学校でかかわれる範囲は限られる」。保護者にもネット情報の持つ怖さなどを伝えるため、生徒用の副読本を配ったという。

 「体験で学ぶのが一番」と話すのは、宝塚市立小浜小の有元宏次教諭(35)。前任校で、小学六年の児童らを県外の小学生とチャットで交信させたり、校内だけの「パソコンルーム」で自由に書き込みさせ、やりとりをプリントで見せた。「児童が自分の表現を客観的に知ることができた」としながらも、やはり「家庭の協力は不可欠」と強調する。

 県教委は「家でパソコンを居間に置いたり、有害情報を排除するソフトを活用するなど、大人ができることから始めるしかない」としている。

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