都心高齢者に安心の食提供 六甲アイランドでNPO
2004/07/05

オープンを前に献立を考えるボランティアら=神戸市東灘区向洋町中、よりあいクラブ食楽
 マンションが立ち並ぶまちに高齢者が集う食卓を―と、無農薬の野菜づくりに取り組むNPO法人が六日、神戸市東灘区の六甲アイランドに地域交流拠点となる「コミュニティー・レストラン」を開く。六十五歳以上の割引制度を設け、高齢者の生活時間に合わせて朝食を重視。地域活性化の手法として全国に広がる「コミレス」だが、都心居住の高齢者の支援策としても注目されている。

 「よりあいクラブ食楽(しょくらく)」。相生市を拠点に野菜を栽培、販売する「NPOひょうご農業クラブ」が運営する。

 同クラブの増田大成理事長(68)は六甲アイランド在住。四年前、島内に「コミレス」の試行店となる「よりあい向洋」を知人らと開いた。同島は、高齢者向けマンションや災害復興住宅の建設、郊外の一戸建てからの“都心回帰”で、高齢世帯の利用も多いという。

 そうした経験から、高齢者重視の「食楽」を企画した。無農薬野菜を使った総菜に、おにぎりやおかゆを合わせた健康志向の定食を五百―六百円で提供。だれでも利用できるが、六十五歳以上は二割引き。午前八時から午後三時まで開店し、野菜ジュースの提供や弁当の宅配も計画中だ。

 島の中心部のリバーモールウエスト内で、二十六席。近隣の主婦らがボランティアで協力する。

 「NPO研修・情報センター」(東京都)によると、食を核とした交流の場としてNPOが運営する「コミレス」は、同センターが把握するだけでも全国に約十カ所。「安心できる食の提供」を基本に、それぞれが高齢者支援、障害者支援などの特徴を持つという。

 増田理事長は「朝の散歩の途中にちょっと立ち寄れるようなゆったりとした空間に育てたい」と話す。TEL078・857・8267

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