教委の対立決定遅らす
2004/07/13

 県立芦屋高校の単位制改編では、三月に兵庫県教委と神戸市教委の対立が表面化、決定が夏休み直前までずれ込んだ。

 神戸市教委によると、県教委が改編を伝えてきたのは三月一日。芦屋との学区統合を一年後に控え、県教委の担当者と顔を合わせる機会は多かったが、「寝耳に水だった」という。

 神戸市教委は同十一日、市会委員会で県教委に再考を求めるよう働きかける方針を明らかにした。「単位制で定員の半数が全県募集となれば、受験競争が激しくなる」との理由だが、県教委への不信感が事態を硬直させた。

 呼応するように、芦屋市教委も反対の姿勢を打ち出した。県教委は、受験生の進路指導への配慮から、三月中に単位制改編を発表するつもりだった。両市教委に「高校の募集定数は毎年九月に受験生の意向を調べ、調整している」と説明したが収拾はつかなかった。

 結局、中学三年生の志望校選びが本格化するぎりぎりの時期まで決定が先送りされ、現場に混乱を招く形となった。初年度の入試特例も不自然な印象が残り、何ともすっきりしない。

 教育現場では「学校と地域、家庭の連携」がうたわれる。教育行政が互いに不信感を募らせる状況は悲劇的でさえある。(溝田幸弘)

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