姫路・OS松竹座閉館へ シネコン進出で入場者激減
2004/11/17

74年の歴史に幕を閉じる「OS松竹座」=姫路市白銀町
 七十四年の歴史を誇る姫路の老舗映画館「OS松竹座」が、十二月三日を最後に閉館する。戦災をくぐり抜けた重厚な外観で市民らに親しまれてきたが、シネコン(複合型映画館)の進出などで入場者が激減していた。運営会社の「姫路松竹座」は今後、テナントビルへの建て替えを検討。戦前から続いた映画の灯が消える。

 「OS松竹座」は一九三〇年、魚町の高級料亭に通っていただんな衆の共同出資で完成した。戦前は弁士付きの無声映画を上映。四五年の姫路空襲では、周辺が焼け野原になる中で、奇跡的に戦災を免れた。最もにぎわったのは終戦直後。立ち見客のため座席を取り払い、多い時は一日約一万五千人が訪れたという。

 外壁に「鳥」をモチーフにした彫刻が施され、旧切符売り場には大理石が使われるなど貴重な建築物だが、老朽化が進んだ上、郊外型シネコンに客を奪われ、経営が立ち行かなくなったという。

 最終日まで、今年のカンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した韓国作品「オールド・ボーイ」などを上映。三代目の栗岡満社長(70)は「市民の愛着に応えようと続けてきたが、先の見込みがなくやむを得ない」と話している。

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