県労働部時代も60万 兵庫労働局裏金で容疑者
2004/12/11

 厚生労働省兵庫労働局の不正経理事件で、兵庫県警に詐欺容疑で逮捕された同局職員容疑者(43)=収賄、詐欺罪で公判中=が、同局に統合される前の旧兵庫県労働部時代にも、上司の指示で約六十万円の裏金を捻出(ねんしゅつ)していたことが十日、分かった。

 同局の裏金問題に絡む贈収賄事件の初公判が同日、神戸地裁で開かれ、冒頭陳述した検察側が明らかにした。

 それによると、容疑者は、県労働部職業安定課の主任だった一九九九年八月、上司(51)から裏金づくりを指示され、事務用品販売会社の実質経営者(42)=贈賄、詐欺罪で公判中=と共謀。県内の公共職業安定所で、トイレの擬音装置取り付け工事を行う際、工事費用を水増しし、約六十万円の裏金を捻出したという。

 これまでの県警の調べに対し、容疑者は「労働局から県に出向していた職員にも裏金を渡していた」と供述。また、神戸新聞の取材にある職員は「県労働部時代から裏金をつくり、東京から赴任してきたキャリアの接待費などに充てた」とした上で、「二十年以上前から続く“暗黙のルール”」と証言していた。

 旧県労働部での裏金づくりなどが明らかになったことについて、県産業労働部は「当時は同じ労働部でも職業安定課などとは人事交流がなく、経理システムも異なり、他の部署では裏金の実態はなかった」と強調。「同様に(裏金づくりがあったと)見られることは残念」としている。

 一方、同労働局は初公判で容疑者が起訴事実を認めたことを受け、近く接見した上、懲戒処分する方針。

・特集「兵庫労働局汚職

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