神大、但馬牛ブランド化へ 5月、東京などで発売
2005/03/12

 神戸大学は同大農学部が飼育している黒毛和牛・但馬牛の肉を「神戸大学ビーフ」(仮称)としてブランド化し、二〇〇五年度から売り出すことを十一日までに決めた。同大は肉牛の選別法の研究などで実績があり、先進技術を活用して全国での流通を目指す。文部科学省によると、国立大が独自のブランドをつくり、全国的に市販する例は「聞いたことがない」という。五月にも東京などで発売される予定。

 同大は、但馬牛の産地・兵庫のおひざ元という利点もあり、一九八一年から加西市の農場で但馬牛を肥育してきた。従来は、繁殖や肥育の研究がメーンで、繁殖用の種牛を選別する「育種価評価手法」や牛の肉質を決める遺伝子の発見など、農学部の研究成果は各地で有効利用されている。

 これらのノウハウを生かし、〇三年には、肉牛として出荷される肥育牛の質を競う神戸肉流通推進協議会の共励会で同大が最優秀賞を受賞。〇四年に国立大が法人化され、運営面などで大学の自主努力が求められるようになったことなどから、今回のブランド化を計画した。

 既に安定生産に向け牛舎を増設し、新たに二十頭の繁殖牛を確保。肥育牛と合わせて四十頭体制を維持し、流通が軌道に乗ればブランドの商標登録も検討するという。

 但馬牛は「神戸ビーフ」や「松阪牛」など高級牛肉で知られ、販売価格は百グラム当たり二千五百―四千円。同大は〇八年度以降、年間千六百四十万円の利益を見込んでいるという。(宮本万里子)

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