津名の1億円金塊 全町議が売却要望
2005/03/12

合併を前に町議らが売却を求めている「一億円の金塊」=兵庫県津名郡津名町
 兵庫県津名郡津名町が一九八九年に「ふるさと創生基金」で購入した「一億円の金塊」について、十六人の同町議全員が柏木和三郎町長に売却を求めていることが十一日、分かった。四月一日に郡内四町と合併し「淡路市」となるため、町議らは「新市全体の財産になる前に、処分して町内会の運営基金にすべき」と主張。十七日の町議会で正式に申し入れる。

 金塊は、柏木町長が当時、「基金の使い道が決まるまでの一時策」との名目で、自治省(現総務省)の反対を押し切り、観光資源の乏しい町をPRしようと六十三キロ分を購入。その後、金相場の変動を利用して買い足し、現在は約五十三キロの金塊が二本ある。業者とはいつでも一億円で現金化できる特約を結んでいるという。

 じかに手で触れられるよう展示している町立公園には十六年間で計約三百六十万人が訪れ、二〇〇二年に町内でキャンプしたサッカー・イングランド代表のデイビッド・ベッカム選手らにも披露された。窃盗未遂にも二度遭っている。

 町議会の松本英志議長は「集客は鈍っており、役割は十分果たした。新市全体の財源にされるのは基金の目的にそぐわない。ただ、今の町単位で使える保証があるなら展示継続には反対しない」と話す。

 これに対し、柏木町長は「“町のシンボル”だけに広く民意を問う必要があり、すぐには売れない」と難色を示しながらも「新市が旧町内の振興に生かすよう、何らかの申し送りは必要だろう」としている。(直江 純)

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