神戸全日本女子ハーフマラソン ヌデレバ悠々制覇
2004/11/08
阪神・淡路大震災復興10年記念の「2004神戸全日本女子ハーフマラソン大会」(神戸新聞社協力)は7日、神戸市中央区の県立美術館前から同区ハーバーランドまでの21・0975キロで行われ、1部・公認の部(18歳以上の日本陸連登記・登録者)でアテネ五輪マラソン銀メダリストのキャサリン・ヌデレバ(ケニア)が1時間12分10秒で貫録勝ちした。
スローペースで進んだ17キロ付近、西尾麻耶(九電工)がスパートしたが、ヌデレバが追走、19キロすぎに突き放した。2位は15秒差で西尾、3位は奥永美香(九電工)。4位の山崎智恵子(天満屋)までが1時間12分台。
兵庫勢では5位に寺田恵(関学大)、6位に中村友梨香(天満屋)と、県西宮高出身選手が続いた。加古川市在住の早狩実紀(光華女子学園職員)は7位に入った。
2部・一般の部(18歳以上の未登録競技者)は小林美智子(神戸市)が1時間24分14秒で優勝。兵庫駅南公園がゴールの3部・10キロの部(高校生・15歳以上の未登録競技者)は藤田真由美(伊川谷高)が36分44秒で制した。(ハーフマラソン公認、一般の部の21位以下と10キロの部11位以下の成績は「ひょうごスポーツ広場」に掲載)
胸を突き出した独特のフォームに、漂う風格。アテネ五輪後初レースのヌデレバが、銀メダリストの力を見せ付けた。
優勝タイムは1時間12分10秒と平凡だが、混戦からの勝負強さが際立った。五輪後は母国のケニアで夫や7歳の娘とくつろぎ、始動したのは9月からだった。軽い練習しか行わず、走りの状態はつかみ切れていなかった。進んで飛び出さず、スローペースで入った。
ペースが上がらないまま、先頭集団は3キロ付近で12人、15キロでも9人が残る展開。ヌデレバは終始2、3番手をキープした。終盤の17キロすぎ、西尾のスパートに鋭く反応し、19キロ手前で逆転すると、「自分の動きを保っただけ」と、軽やかに逃げ切った。
レース後は「ちゃんと走れたのは神様のおかげ。コンディションは良かった」とにこやか。穏やかな表情ながらも、はっきりとした口調に精神的な強さがうかがえた。
来年の予定は白紙だが「次の五輪で金メダルを取りたい。もちろん野口(みずき)さんにも勝ちたい」ときっぱり。世界が誇る女子マラソンの第一人者は、復興の街から頂点への誓いを新たにしていた。(小林隆宏)
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