淡路
忠臣蔵の錦絵、新史料に追加 高田屋顕彰館
新たな史料に加わった忠臣蔵の錦絵=高田屋顕彰館「菜の花ホール」 |
高田屋嘉兵衛の原点は忠臣蔵だった? 洲本市五色町都志、高田屋顕彰館「菜の花ホール」にこのほど、新史料として錦絵「仮名手本忠臣蔵十一段続一覧の図」が加わった。ロシアの長い冬を嘉兵衛が眺めながら過ごしたかもしれない錦絵が、歴史ロマンを感じさせる。(今福寛子)
赤穂浪士の討ち入りを題材にした仮名手本忠臣蔵は一七四八年に人形浄瑠璃として初演され、その錦絵は江戸土産として地方出身者に人気があったという。嘉兵衛を描いた司馬遼太郎氏の小説「菜の花の沖」には、嘉兵衛はどんな航海にも浄瑠璃本を持っていくほど傾倒し、その倫理観にも影響を受けたのでは-という指摘がある。
同館学芸専門員の斉藤智之さん(45)が文献を探したところ、海難に遭いカムチャツカを経て帰国した尾張の商船の「船長日記」に関連した記述を発見。ロシア船に拿捕(だほ)されてカムチャツカに幽閉中の嘉兵衛が、ロシア人のルダコフに錦絵をプレゼントしたというエピソードが書かれていた。
斉藤さんは「嘉兵衛がロシアで何を考え、何を心のよりどころにしていたのかを感じてほしい」と話している。
(3/26 11:07)

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