淡路
淡路の純米大吟醸、ANA国際線に“搭乗”
国際線ファーストクラスに搭載されている「無限大」と、杜氏の山内邦弘さん=都美人 |
南あわじ市榎列西川の酒造会社「都美人」の純米大吟醸「無限大」が、今月から全日本空輸(ANA)国際線のファーストクラスに搭載されている。手掛けたのは、2007年秋から同社の杜氏(とうじ)を務める山内邦弘さん(32)。「日本の酒文化に外国人が触れる機会が増えてうれしい」と喜びをかみしめている。(橋本 薫)
先代の杜氏が亡くなった二年前、後任に七十歳前後の数人が名乗りを上げたが「若い杜氏を受け入れて長い目で見よう」と、能登杜氏組合(石川県)が太鼓判を押す山内さんを迎えた。
京都出身で、バイオ関係の専門学校を卒業後、京都大大学院で分子生物学を学んだ。就職活動で研究機関などを回る傍ら酒造メーカーも巡り、「飲んだ瞬間笑みがこぼれる」ほどの酒に出会って進路を決意。滋賀県の酒造会社勤務を経て、昔ながらの「山廃仕込み」を学ぶため、能登で「山廃では全国三本の指に入る」と称される杜氏の農口尚彦さんのもとで修業した。
「都美人」に迎えられ「品質を下げられないプレッシャーがあった」というが、昨年五月に広島県で開かれた「全国新酒鑑評会」で大吟醸酒「凛美(りんび)」が同社として初めて金賞に選ばれるなど、いきなり頭角を現した。
山田錦を40%まで磨いた「無限大」は、上品な香りとまろやかな口当たりが特徴。和食に限らず肉料理にも合うという。八月末まで、成田空港発でニューヨークやロンドンを結ぶ欧米八路線に搭載される。
「機内での評判を聞きたい。幸せな気持ちになるような飲み飽きない酒造りを目指す」と山内さん。木下勝二社長(67)は「『日本の銘醸蔵』と呼ばれるまで、彼と夢を追いたい」とほおを緩ませた。
(3/27 11:05)

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