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文化

前衛的な舞台で新風 「バレエ・リュス」100周年 

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「バレエ・リュス」のプログラムを持つ芳賀さん。一流画家が手がけた美しいデザインも見どころという=西宮市高松町、兵庫県立芸術文化センター

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「薔薇の精」を踊るワツラフ・ニジンスキー(兵庫県立芸術文化センター蔵)

 二十世紀初頭に前衛的な舞台で新風を巻き起こした「バレエ・リュス」(フランス語で「ロシア・バレエ団」の意)が今年、創設から百周年を迎える。伝統を打ち破る独創的な振り付けで注目を集め、ピカソやストラビンスキーら気鋭の芸術家が舞台制作に力を注いだ。節目を記念し、兵庫県立芸術文化センター(西宮市高松町)などで、現代バレエの礎を築いた「バレエ・リュス」の歩みに触れるイベントが開かれる。(神谷千晶)

 「バレエ・リュスは踊りを革新しただけでなく、音楽、舞台美術など、さまざまな面で現代バレエの素地(そじ)をつくった」。舞踊研究家で、同センターが持つ「薄井憲二バレエ・コレクション」の専門職員を務める芳賀直子さん=神奈川県鎌倉市=はそう話す。

 同バレエ団は、一九〇九年にロシアの芸術プロデューサー、セルジュ・ディアギレフが創設。踊り手の大半はロシア人で、パリなど欧米各地で公演した。ダンサー兼振付師として高い評価を得たワツラフ・ニジンスキーをはじめ、画家ピカソや作曲家ストラビンスキー、詩人コクトーらが参加した。

 十九世紀末、踊り手の質の低下や観客層の変化などで西欧バレエ界が停滞する中、バレエ・リュスは次々と斬新な作品を発表。一三年には古代ロシアの儀礼を野性的なリズムで表現した「春の祭典」を初演。従来の軽やかな振り付けを覆し、踊り手たちが床を踏み鳴らすなどエネルギッシュな舞台を展開、観客らに衝撃を与えた。

 日本でも二二年にプリマバレリーナのアンナ・パブロワが公演し、高い人気を集めた。二九年の解散後もダンサーらは各国で活動を続け、その志を受け継いだ。

 同団の百周年に合わせ、さまざまな行事が予定されている。京都市左京区のアトリエ劇研では六日まで、コンテンポラリーダンスグループ「e-dance」が、「春の祭典」を新解釈で踊る。

 芸術文化センターでも十六日から「ピカソのバレエ」展を開催。ピカソが描いた舞台衣装のスケッチを紹介する。同センターは来年にかけ、計八回の企画展を予定している。TEL0798・68・0223

(4/3 11:46)


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