阪神・北摂
田辺聖子さん、伊丹市名誉市民に 贈呈式で笑顔
名誉市民の賞状を受け取る田辺聖子さん(右)=伊丹市宮ノ前1 |
伊丹市の名誉市民に選ばれた作家田辺聖子さん(80)への贈呈式典が九日、同市のいたみホールであった。田辺さんは「おもろい物を書いて笑ってもらおうと思っていただけ。関西、浪速文化のおかげ」と喜びを語った。(金 旻革)
同市の名誉市民は、田辺さんで三人目。昨年文化勲章を受章したことから贈呈が決まった。式典には市内外から約千人が集まり、俳人で仏教大学教授の坪内稔典氏(64)が「田辺文学を語る」と題して講演。エッセー「楽老抄(らくろうしょう)」で、登場人物が一杯のウイスキーを楽しげに飲む場面を取り上げ、「田辺さんの人間らしさ、老いの楽しみ方が垣間見える」と紹介した。
続いて、藤原保幸伊丹市長が賞状や盾を贈呈。パーソナリティーの道上洋三さんとの対談では、写真館を開いていた両親やきょうだいとの思い出を披露。夫婦円満のこつについては「おしゃべりな自分と寡黙な夫。この組み合わせが長く続いた秘訣(ひけつ)」と話した。
人が小説を読む理由については「人との付き合い方をもっと知りたいという思いがあるからだと思う」と真剣に話す一方、源氏物語の現代語訳など、平安時代について書く理由は「ええかげんでも、だれも分からないから」などと冗談を交え、会場を沸かせる場面もあった。
(2/10 10:40)

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