阪神・北摂
自転車によるひったくり急増 尼崎と伊丹
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今月22日にあったひったくり事件の現場。人通りが少なく、夜間などは注意が必要だ=尼崎市武庫之荘9 |
今年一月から三月にかけ、尼崎市と伊丹市で、自転車を使ったひったくり被害が増えている。全体の約九割を占め、坂道の少ない両市を中心に急増。ミニバイクに比べ速度は落ちるが、狭い路地などに逃げ込めるなど特有の“利点”もあるとみられ、尼崎北署などは「ミニバイク以外の犯行も増えているという認識を持ってほしい」と注意を呼び掛けている。
尼崎、伊丹両市の各警察署によると、ひったくり事件のうち自転車を使った犯行は、一月以降、尼崎北署管内=二十五件中二十二件▽尼崎南署管内=十六件中十三件▽尼崎東署管内=九件中五件▽伊丹署管内=三十件中二十九件-だった(今月二十五日現在)。
尼崎市内では三月だけで計三十九件の被害が発生。尼崎北署管内では三月六日から十三日にかけ、八日間連続で計十件のひったくりが発生するなど、尼崎市と伊丹市の境で被害が集中、各署が警戒を強めている。
目撃情報などによると、自転車使用のひったくりは若い男の単独犯で、同一人物の可能性もあるという。中高生風という目撃情報もあり、「バイク免許のない少年が自転車を使用して犯行を繰り返しているのでは」と話す捜査員もいる。
背景には、音をたてずに近づけるため、被害者の油断を誘いやすい▽ナンバープレートがなく、車両から犯人が特定されにくい▽住宅街に紛れやすい-などがあるという。
尼崎市や伊丹市は平らな道が多く、自転車を扱いやすい土地柄でもある。住宅街では一方通行の道路が多く、パトカーが進入しづらい細い路地もあり、バイクよりも機動的に逃走できることが急増の背景にあるという。また都市部では、日常生活で自転車を使用する人が多く、一度街中に紛れてしまえば、見つかりにくい面もある。
他人の金銭を瞬時に奪い取るひったくり。各署は「油断は禁物。人ごとと思わず、十分に注意をしてほしい」と呼び掛けている。(山下智寛)
(3/29 10:19)

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