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阪神・北摂

豆腐店人生の半世紀、自伝に 尼崎の男性 

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自伝を出版した大本博さん=尼崎市役所

 尼崎市内で豆腐店を営む大本博さん(67)=同市食満7=が、自らの人生を振り返った初めての著書「縁あって食満の豆腐屋」を出版した。半世紀に及ぶ豆腐店人生。お世話になった人々に対し、感謝の気持ちを込めたという。人間関係が希薄になりがちな現代の若者たちに「人とのつながりの大切さを感じてほしい」と訴えている。(山下智寛)

 大本さんは市内の中学校を卒業後、尼崎・杭瀬市場の豆腐店で約一年間、修業を積んだ。豆腐作りのノウハウを学んだ後、両親と三人で豆腐店を切り盛りしていたが、十七歳のときに父親が他界。ぜんそくを患う母親を支えながら店を続けた。

 学校給食に商品を納品するなど、商売は軌道に乗っていたが、十二年前に母親を亡くした。自身も昨年、心臓の病気を患い、四時間に及ぶ手術の末、一命を取り留めた。

 現在は市内で三店舗を経営。手作りにこだわり、作り手とお客の顔が見える商売を続けている。自伝は、支えてくれた人たちへの恩返しにと、四十代のころからの念願だったという。

 記憶をたどりながら、約一年をかけて書き上げた。開業から現在まで、豆腐店を取り巻く人たちとの縁を人情味たっぷりに描き、大本さんは「五十年も豆腐店を続けてこられたのは、多くの人との縁があったからこそ。これからも、おいしい豆腐を作り続けたい」と話している。

 四六判、百九十二ページ。千百部を発行。千三百円。問い合わせはおおもと豆腐店TEL06・6493・7252

(4/8 11:08)


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