医療

医療トップへ
医療ニュース
  • 印刷
動画一覧へ

 理化学研究所は19日、東京都内で記者会見を開き、小保方晴子氏(31)が担当したSTAP細胞の有無を調べる実験でも細胞は作製できず、存在が確認できないと正式に発表した。検証実験は打ち切る。STAP論文が撤回され成果は科学的に白紙となっているが、細胞の存在自体も根拠が失われた。

 理研は、小保方氏から21日付の退職の申し出があり、認めたことを明らかにした。小保方氏は出席せず、「結果に困惑している。責任を痛感し、おわびの言葉もない」とのコメントを発表した。

 下村博文文部科学相は閣議後の記者会見で「STAP細胞が存在しないと確定した」との見解を示した。理研はSTAP細胞をめぐる特許を、放棄も含め検討する。

 検証は、なぜ論文に細胞の万能性を示す画像が掲載されたかなど、論文の作成過程には踏み込まなかった。

 会見で、検証チーム責任者の相沢慎一特任顧問は「STAP現象は再現できなかった。検証実験は来年3月までを予定していたが、現時点で終了する」と述べた。

 検証チームは、小保方氏が論文と同じ手法だけでなく、ATPという別の酸も使ってSTAP細胞の作製を試みたと明かした。50回近く実験し、まれにSTAP細胞のように緑に光る細胞が現れることもあったが、詳しく調べると万能性はなかったと説明した。小保方氏はコメントで「予想をはるかに超えた制約の中での作業となり、細かな条件を検討できなかったことなどが悔やまれる」とした。

 小保方氏とは別に4月から始めた検証チームの丹羽仁史・多細胞システム形成研究センター(旧発生・再生科学総合研究センター、神戸市中央区)チームリーダーの実験でも再現できなかった。検証実験の費用は小保方氏のための実験室設置費も含め約1500万円。

 小保方氏は7月から11月末まで、多細胞システム形成研究センターで監視カメラや第三者の立ち会いの下、STAP細胞を再現できるか実験。検証チームは8月、論文通りの方法ではSTAP細胞は作製できないとの中間報告を公表した。

 STAP論文は撤回されているが、これまでに捏造(ねつぞう)や改ざんと認定された項目以外にも複数の疑問点が指摘され、理研の調査委員会が来年1月末までに調査結果をまとめる。小保方氏の退職後も、調査結果がまとまり次第、懲戒処分に相当するかどうかを検討する。

医療ニュースの新着写真
医療ニュースの最新

天気(8月30日)

  • 30℃
  • ---℃
  • 10%

  • 29℃
  • ---℃
  • 10%

  • 30℃
  • ---℃
  • 10%

  • 31℃
  • ---℃
  • 10%

お知らせ