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再生治療後の鼓膜。穴がふさがっている(先端医療センター病院提供)
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再生治療後の鼓膜。穴がふさがっている(先端医療センター病院提供)
穴が開いた再生治療前の鼓膜(先端医療センター病院提供)
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穴が開いた再生治療前の鼓膜(先端医療センター病院提供)

 先端医療センター病院(神戸市中央区)は12日、中耳炎などで鼓膜に穴が開いた患者を対象に、幹細胞を増やして再生する治療を、国内初の臨床試験(治験)として始めたと発表した。短時間の治療で済むため患者の負担が軽く、3週間ほどで穴がふさがり、聴力も改善するという。製薬企業と協力し、2017年の製造販売承認を目指す。

 鼓膜の穴の縁を切って幹細胞を活発化させ、増殖を促す薬を含んだゼラチンスポンジを穴に覆いかぶせる。スポンジを「足場」にして鼓膜が再生。スポンジは体内へ吸収される。

 従来の治療法は耳の後ろを切開しなければならず、入院が必要だった。しかし、今回の手法を使うと治療は数十分で済む。

 同病院は11~12年、臨床研究として10人に実施。別の医療機関でも200人以上に行われ、8~9割で鼓膜の穴が閉じた。治験は同病院が6人、慶応大病院と京都大病院が各7人を計画。15年の治療終了、17年の販売開始や保険適用を目指す。

 先端医療センター病院の金丸眞一鼓膜再生担当部長は「鼓膜に穴が開いた患者は国内で100万人以上ともいわれる。できるだけ早くこの治療法を届けたい」と話す。(金井恒幸)

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